幸せなお花詩

「花とことばの教室」

「花とことばの教室」

4歳のお誕生日を待って、アレンジメントのレッスンにデビューした女の子。幼稚園の帰り、ママと一緒に、半袖のワンピースに真新しい夏を連れて。
「お名前、書いたことあるかしら。」
初めての体験に心が動く瞬間は、小さな天使に魔法をかけて、緊張のハートをほろり紐解く。お顔に笑みがきらきらのマーク。小さな子どもにとって、初めてのことはこんなにもワクワクすること。
いいお名前ね。咲くという願いがこもっているわね。お花が咲くように、あなたの笑顔が満開
の人生をパパもママも願っているのね。
心が開いた瞬間に、お花を手に持てば、小さなアーティストがつぼみをつける。花と一緒に生まれる作品は、たくさんの心の中の想いをアレンジメントという形にし、一緒に生まれてくるたくさんの言葉たちにもママは目を丸くする。集中している表情に、意味のある沈黙が生まれることも知る。
花を手にした時は、自由でいいのよ。
幼いころから花を、百歳まで花と…  綺麗なものをたくさん手にとり、優しいものをそばに置いて暮らす、ささやかな魔法。
素敵なことばたちが生まれてくる、花とのおつきあい。

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